
タイカレー(ゲーン)の世界へようこそ!グリーン、レッド、イエローだけじゃない、多彩なタイカレーの種類と特徴を完全解説します。
🌶️ タイカレー基礎知識
📖 「ゲーン」とは?
タイ語で「ゲーン(แกง)」は**「汁物・スープ」**を意味し、カレーだけでなく煮込み料理全般を指します。
カレーの特徴
- カレーペースト(ハーブ・スパイス・唐辛子のペースト)を使用
- ココナッツミルクで煮込むスタイルが主流(一部例外あり)
- 地域によって味わいが異なる
🥥 ココナッツミルクの役割
タイカレーの甘み・コク・まろやかさの源。
- ココナッツミルク:液状でサラッとしている
- ココナッツクリーム:濃厚でトロッとしている
🎨 三大タイカレー徹底比較
🟢 グリーンカレー(ゲーン・キアオワーン / แกงเขียวหวาน)

🌟 特徴
- 色:鮮やかな緑色
- 辛さ:★★★★★(5/5)最も辛い!
- 味わい:スパイシー&ハーブの香り際立つ
- 発祥地:タイ中部
📝 主な材料
- 青唐辛子(小:辛さ担当、大:色と甘み担当)
- パクチーの根
- レモングラス
- カー(南姜)
- こぶみかんの葉
- ホムデン(赤玉ねぎの一種)
- ガピ(エビペースト)
🍖 定番の具材
- 鶏肉
- なす(タイ産の丸くて小さい茄子)
- たけのこ
- タイバジル
💰 価格相場
- 屋台:60-100バーツ
- レストラン:150-350バーツ
👅 こんな人におすすめ
- ✅ 辛いもの大好き!
- ✅ ハーブの香り・スパイシーさを味わいたい
- ✅ タイカレーの「王道」を体験したい
🔴 レッドカレー(ゲーン・ペッ / แกงเผ็ด)
🌟 特徴
- 色:オレンジ~赤色
- 辛さ:★★★★☆(4/5)
- 味わい:グリーンより甘口、食べやすい
- 発祥地:タイ中部
📝 主な材料
- 赤唐辛子(乾燥)
- コリアンダーシード
- クミン
- レモングラス
- カー
- ガピ
🍖 定番の具材
- 鶏肉
- 牛肉
- たけのこ
- 赤パプリカ
- タイバジル
💰 価格相場
- 屋台:60-100バーツ
- レストラン:150-350バーツ
👅 こんな人におすすめ
- ✅ グリーンは辛すぎる
- ✅ 甘辛バランスが好き
- ✅ 程よい辛さで楽しみたい
🟡 イエローカレー(ゲーン・ガリー / แกงกะหรี่)
🌟 特徴
- 色:鮮やかな黄色
- 辛さ:★★☆☆☆(2/5)最もマイルド
- 味わい:日本のカレーに近い、まろやか
- 発祥地:タイ南部(イスラム文化の影響)
📝 主な材料
- ターメリック(黄色の素)
- カレー粉
- クミン
- コリアンダー
- シナモン
- カルダモン
🍖 定番の具材
- 鶏肉
- じゃがいも
- 玉ねぎ
- にんじん
💰 価格相場
- 屋台:60-100バーツ
- レストラン:150-350バーツ
👅 こんな人におすすめ
- ✅ 辛いのが苦手
- ✅ 子ども・辛さ初心者
- ✅ 日本のカレーに近い味が好き
📊 三大カレー比較表
| 項目 | グリーン🟢 | レッド🔴 | イエロー🟡 |
|---|---|---|---|
| 辛さ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
| 唐辛子 | 青唐辛子(生) | 赤唐辛子(乾燥) | 少量またはなし |
| 色の素 | 青唐辛子+緑ハーブ | 赤唐辛子 | ターメリック |
| 香り | ハーブ強め | バランス型 | スパイス系 |
| 甘み | 控えめ | 中程度 | 強め |
| 発祥 | タイ中部 | タイ中部 | タイ南部 |
| 初心者 | △ | ○ | ◎ |
辛さランキング:グリーン🟢 > レッド🔴 > イエロー🟡
🌟 その他の注目タイカレー
👑 マッサマンカレー(ゲーン・マッサマン / แกงมัสมั่น)
🏆 CNN「世界で最も美味しい料理」第1位(2021年)!
🌟 特徴
- 色:茶色~こげ茶色
- 辛さ:★☆☆☆☆(1/5)超マイルド
- 味わい:コク深い・濃厚・ナッツ風味
- 発祥地:タイ南部(イスラム文化)
📝 主な材料
- ドライスパイス(シナモン、カルダモン、八角、クローブ)
- ピーナッツ
- タマリンド(甘酸っぱい果物)
- ココナッツミルク
🍖 定番の具材
- 鶏肉or牛肉
- じゃがいも
- 玉ねぎ
- ローストピーナッツ
💰 価格相場
- レストラン:200-450バーツ
👅 こんな人におすすめ
- ✅ 辛いのが本当に苦手
- ✅ 深いコクを味わいたい
- ✅ 世界一美味しいカレーを試したい
🥜 パネーンカレー(ゲーン・パネーン / แกงพะแนง)
🏆 TasteAtlas「世界最高のシチュー100選」第2位(2025年)!
🌟 特徴
- 色:濃いオレンジ~赤褐色
- 辛さ:★★★☆☆(3/5)
- 味わい:濃厚・ピーナッツ風味・塩気と甘さのバランス
- 特徴:汁気少なめ、ドロッとした食感
📝 主な材料
- レッドカレーペースト
- ピーナッツ
- ココナッツクリーム(ミルクより濃厚)
- こぶみかんの葉
🍖 定番の具材
- 豚肉
- 牛肉
- 鶏肉(野菜は基本的に入れない)
💰 価格相場
- レストラン:180-400バーツ
👅 こんな人におすすめ
- ✅ ピーナッツ風味が好き
- ✅ 濃厚なカレーが好き
- ✅ ご飯と絡みやすいカレーが欲しい
🌴 ゲーン・ソム(酸っぱいカレー / แกงส้ม)
🌟 特徴
- 色:オレンジ色
- 辛さ:★★★☆☆(3/5)
- 味わい:酸っぱい・さっぱり
- 特徴:ココナッツミルク不使用
📝 主な材料
- タマリンド(酸味の素)
- カレーペースト
- ナムプラー
🍖 定番の具材
- エビ
- 魚
- 野菜(パパイヤ、インゲンなど)
👅 こんな人におすすめ
- ✅ さっぱりしたカレーが好き
- ✅ ココナッツミルクの甘さが苦手
- ✅ タイ料理上級者
🌿 ゲーン・パー(ジャングルカレー / แกงป่า)
🌟 特徴
- 色:茶色~濃いオレンジ
- 辛さ:★★★★☆(4/5)
- 味わい:野性的・スパイシー
- 特徴:ココナッツミルク不使用(タイ北部発祥)
📝 主な材料
- レッドカレーペースト
- 大量のハーブ
- ナムプラー
🍖 定番の具材
- 豚肉
- 鶏肉
- 野生の野菜・きのこ
💰 価格相場
- レストラン:150-300バーツ
👅 こんな人におすすめ
- ✅ 本場のワイルドな味を体験したい
- ✅ さっぱりスパイシーが好き
- ✅ タイ北部料理に興味がある
🗺️ 地域別タイカレーの特徴
🏙️ 中部(バンコク周辺)
- グリーンカレー、レッドカレー発祥
- ココナッツミルク多用
- 甘味と辛味のバランス重視
🏔️ 北部(チェンマイ)
- ココナッツミルク少なめor不使用
- ゲーン・パー(ジャングルカレー)が主流
- 標高が高くココヤシが育ちにくい
🏝️ 南部(プーケット)
- イエローカレー、マッサマンカレー発祥
- イスラム文化の影響強い
- ドライスパイス多用
- 海鮮カレーが豊富
🌾 東北部(イサーン地方)
- 辛さ強め
- ココナッツミルク控えめ
- 発酵食品・ハーブ多用
🍽️ バンコク・タイカレー名店おすすめ
🏆 マッサマンカレーの名店
1. クルア・アロイアロイ(Krua Apsorn)
- エリア:サムセン(民主記念塔近く)
- 特徴:ミシュラン・ビブグルマン、ロイヤルタイ料理
- 価格:250-400バーツ
- おすすめ:マッサマンカレーゲーン・クア・サッパロット(カニカレー)
2. THE LOCAL(ザ・ローカル)
- エリア:複数店舗
- 特徴:モダンタイ料理、洗練された盛り付け
- 価格:300-500バーツ
3. タリンプリン(Taling Pling)
- エリア:複数店舗
- 特徴:高級タイ料理チェーン、安定した味
- 価格:280-450バーツ
🟢 グリーンカレーの名店
1. トンカオ(Ton Kao)
- エリア:バーンカピ
- 特徴:地元民に人気、本場の辛さ
- 価格:80-150バーツ
2. バーンカニタ(Baan Khanitha)
- エリア:複数店舗
- 特徴:高級老舗タイ料理、化学調味料不使用
- 価格:350-600バーツ
🟡 イエローカレーの名店
1. クルア・アプソン(Krua Apson)
- エリア:ディンデーン
- 特徴:ミシュラン・ビブグルマン、家庭的な味
- 価格:120-250バーツ
🌶️ 辛さ調整の方法
🗣️ タイ語フレーズ
辛さリクエスト
「マイ・ペッ」(ไม่เผ็ด)= 辛くしないで
「ペッ・ニットノーイ」(เผ็ดนิดหน่อย)= 少し辛く
「ペッ・パラニット」(เผ็ดปานกลาง)= 中辛
「ペッ・マーク」(เผ็ดมาก)= 激辛
🥛 辛さを和らげる方法
食べる前
- ご飯と一緒に食べる
- ココナッツミルク多めをリクエスト
辛すぎた時の対処法
- 冷たい水は逆効果! → 辛さが広がる
- ご飯を食べる → デンプンが辛味吸収
- 砂糖水を飲む → 糖分が辛味を中和
- 牛乳・ヨーグルト → カゼインが辛味成分を分解
- レモン・ライム → 酸味が辛さを和らげる
📌 タイカレーを100%楽しむコツ
✅ 注文のポイント
初心者向け順番
- イエローカレー(超マイルド)
- マッサマンカレー(世界一美味しい!)
- レッドカレー(程よい辛さ)
- パネーンカレー(濃厚)
- グリーンカレー(本場の辛さ)
上級者向け
- ゲーン・ソム(酸っぱい)
- ゲーン・パー(ココナッツミルクなし)
🍚 食べ方のマナー
タイ式
- カレーをご飯にかけて混ぜて食べる
- スプーンとフォークを使う(フォークで押してスプーンにのせる)
- 具材は箸で取ってもOK
ロティ(薄焼きパン)と一緒に
- マッサマンカレーはロティと相性抜群
- カレーをロティに付けて食べる
🛒 お土産におすすめ
カレーペースト
- メープロイ(Mae Ploy):定番ブランド
- ロイタイ(Roi Thai):高品質
- 価格:30-80バーツ/袋
レトルトカレー
- ヤマモリ:日本でも買える
- アヤム(AYAM):オーストラリアブランド
- 価格:50-150バーツ
購入場所
- スーパーマーケット(Big C、Tesco Lotus、Tops)
- お土産店(免税店)
- セブンイレブン(一部商品)
🎯 まとめ:あなたにピッタリのタイカレー診断
🌶️ 辛いもの大好き! → グリーンカレー(最強の辛さ)
😋 程よい辛さで楽しみたい → レッドカレー(バランス型)
👶 辛いのが苦手・子ども連れ → イエローカレー or マッサマンカレー
🏆 世界一を体験したい! → マッサマンカレー(CNN第1位)
🥜 濃厚ピーナッツ風味が好き → パネーンカレー(世界第2位のシチュー)
🌿 さっぱりスパイシー → ゲーン・ソム or ゲーン・パー
🍛 日本のカレーに近い味 → イエローカレー
📝 タイカレー豆知識
💡 トリビア
- タイ北部にはココナッツミルクなしのカレーが多い
- 標高が高くココヤシが育たないため
- グリーンカレーは実は新しい
- 1940年代に誕生した比較的新しい料理
- レッドカレーの「赤」は乾燥唐辛子の色
- 生の赤唐辛子ではなく乾燥させたものを使用
- マッサマンは「イスラムの」という意味
- イスラム商人が伝えたスパイスが由来
- パネーンカレーは野菜を入れない
- 肉だけで作るのが伝統
タイカレーは奥深い世界!まずは三大カレー(グリーン・レッド・イエロー)を制覇して、次はマッサマンやパネーンに挑戦してみてください。
アロイ・マーク(อร่อยมาก)= とっても美味しい! 🇹🇭🍛✨

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